PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

剣が君 for V



以下、感想

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

過去にRejetのPCゲーを3本プレイした事があるのだけれど、もれなく私の心の琴線にふれるキャラやルートがあったので今作も迷う事なく購入。
長らく放置していたら、いつの間にやら追加要素ありで移植されたのでせっかくなのでVita版を遊んでみました。

悪くはない。悪くはないが良くもない。

アマゾンの☆が光輝いている程、評価が高い作品だったけれど私には合わなかった。

主人公の香夜はそこまで個性的なキャラではないので極端に嫌われそうな娘さんではないけれど、たまにイラっとさせられたりして私には外見以外の魅力がよく分からなかった。
なのに恋愛メインの君ルートでは今まで侍としての誇りとか夢とか目標とかなんかいろいろ抱えていた攻略キャラが香夜を優先させるのでもの凄く違和感を覚えてしまい話の流れが納得できない。そもそも惚れる理由が分からん。
しかも、そんな香夜ちゃんが作中で「気が利く」だの「こんなに気立ての良い娘はいない」だの
しつこくモブ共に褒められまくるので、とても鬱陶しい。私がそう思っていないだけに余計に。
主人公の魅力なんてユーザーがプレイしながら感じる事であり、モブからゴリ押しされるもんではないんだよ。なんすか、洗脳すか。
あと、複数ライターなのでしょうがないけれどルートによっては香夜の性格が違うような気もしたので、なんやかんやで彼女の事は好きになれなかった。

また、エンディングが剣ルート2つ、君ルート2の計4つと多すぎて回収が七面倒くさいし、
面倒くさい割には中身が大して変わり映えしないしで、正直4つもいらない。
個人的には剣と君ルートを上手くまとめた1つの話の方が面白かった気がするけれども
剣or君ルートに分かれるのが売りならば各エンディングは1つで良かった。

シナリオは評価が高い割には突っ込み所が多かったし、ルートによっては駿府側の話を持て余してしまったのか適当に流しているパターンがあったのが残念。
そもそも大きな話っぽい割にはこじんまりしていて終始盛り上がりがなかったなぁと。
大体各ルートの終盤はダラけてしもうたし。
脇キャラも個性が強い割には上手く活かされておらず、なのに中途半端にキャラが立っていて攻略キャラかと見紛うような眉目秀麗だらけだし、なのにそこまで印象に残るようなイベントもないしで使い方が勿体なかった。

というか、私が一番ガッカリしたのはRejetなのに話が普通って。
癖が強いリジェ作品が好きだったのに、薄いのに素っ頓狂なシナリオが好きだったのに。
話同様に登場人物も普通。突きぬけて良くも悪くもない。いや普通が悪いわけではなく「普通に」好きなキャラはいたけれどRejetなのにガイキチも殺人狂もシスコンをこじらせた兄も変態もいないとは何事か。

他メーカーだったらここまで残念な気持ちにはなっていなかったんだろうけど、時代物が苦手なうえに元々興味のある内容ではなかったのでリジェじゃなかったら手を出してなかっただろうし、購入前に情報収集しとけば良かったと久しぶりに思ってしまった。
絵は綺麗だし私がピンと来なかっただけでシナリオにも力を入れているようなので、決してケチョンケチョンにくさす作品ではないのだけれど求めている物と違ってただただ残念。


以下、キャラ別適当感想*ネタバレ



■実彰
剣ルートは好きだったけれど君ルートが…。
香夜とどうこうよりもハバキ憑きとのやり取りやお松ちゃんとの復讐イベントの方が印象に残ってる。
あと薙刀道場が乗っ取られて香夜が実彰に助けを求めるシーンで(少し香夜にイラっとした)
「剣は二度と抜かない」と断るのはいいけれど、「娘さんを助けてやらないとは根性を叩き直すから剣を抜け!」とご立腹した九十九丸に対して「いいだろう」とあっさり剣を抜くのには(その間数秒)大いにずっこけた。
剣は抜かないんじゃなかったのかよ。


■縁
久しぶりに面白くなかったと言い切れるルートだった。
申し訳ないが縁の魅力がこれっぽっちも分からなければ、香夜の良さも分からない。
何よりこの話(君ルート)自体何をやりたいのかさっぱり分からなかった。
吉原での香夜のビンタとかなんだこの女と思ってしまったし、
縁もいい歳してダメダメすぎてイラっとしたしホント苦痛だったよ。


■左京
復讐者が大好物なうえ共通ルートで鬼を追えずに「くそっ!くそっ!」と剣を振り回していたちょっとアレなお姿にガイキチポジション・グロ担当だと思い込み彼の剣ルートを大いに期待していたのだけれど、そんな私がくそっ!くそっ!
いや確かに人を斬りまくりあまつさえ懐いていた子供すら切り捨てたけれど
それが妖刀・村正のせいってあんた…。
そんなアイテムのせいではなく己の意志で徐々におかしくなって欲しかった。
まぁ、剣ルートに入った途端、加治屋のじじいが妖刀の話を振ってきたから嫌な予感はしたのだけれど。
ただ、王道だけれど女子供と触れ合う事で敵討ちに囚われて凍てついていた心が少しずつ溶けていく展開は良かったし、香夜との同居生活はお約束満載で楽しかった。
剣ルートが黄泉の国エンドってのも好きだった。


■螢
序盤で鬼に角があると分かった時点で、正体が分かってしまうバンダナ螢。
一番乙女ゲーしているルートでツンデレ好きの私には大変おいしいキャラでございました。
ただ、酔っ払いという名のに縁に絡まれていて螢から助けられたのにブチ切れる香夜に
なんだこの女(2回目)と思ってしまった。
恐らくケンカップルを描きたかったのだろうけど下手ですね。
(ケンカップルスキー委員会判定)


■鈴懸
ショタは苦手なので鈴懸ルートではイライラが止まらないのではと不安だったけれど
そんな事はなかったぜ(安堵)
ピュアでまっすぐな性格のせいで、神威にコンプレックスを抱かせ嫉妬させていたのは読んでて面白かった。
正直、鈴懸よりもマダラがデレて来た時の方が嬉しかった。男女問わずツンデレに弱い私。
御前試合に出るならわざわざ江戸にまで来なくて、花嫁道中終わりのまま駿府の剣取試合に出場していたら簡単に数珠丸を手に入れられたのにと思わずにいられない。


■九十九丸
作品タイトルが君ルートではなく剣ルートで回収されるのは猛烈にお気に入り。
最後にまわしたので他ルートのシーンで(毒が平気とか体が冷たいとか)九十九丸ルートに入る前から彼の正体っつーか、身体の秘密がゆるく分かってしまうけれど、一度死んでいるというなかなかお目にかかれない設定のキャラで新鮮ではあった。
偽の姫と護衛から雇い主と使用人を経て家族・恋人と香夜との関係が変わっていくのが自然で二人のイベントはどれも面白かった。唯一香夜がイライラしないルートでもあったし。
ただ、本筋のマレビト様関連がなんかふわっとしているというか相変わらず盛り上がる事なく終わってしまった。
そもそも九十九丸が生き返った時の生贄が父親って、反魂呪の生贄は生娘でなくてはならないって設定はどうなったんじゃ。
チーム黄泉がえり(朝倉のじじい、鼓さま、七重)はそのせいで各ルートでごたごたしているのに、とんだおバカ集団に見えるじゃない。いや、1周目から生娘が必要なら七重じゃなくて鼓と関係のないモブ女を用意しとけよと朝倉様のおバカな面が見えるのだが。
二十歳に見えないと散々突っ込まれていた九十九丸だったけれど、私自身は突っ込まれるまで一度も違和感がなかったし、むしろ本来の二十歳の姿に「ふ、老けてる…」とうっかり思ってしまった。
シナリオは微妙だったけれど、九十九丸のキャラはとても好きだったので
メインヒーローの割にはキャラが薄いなぁーと思っていた序盤の私を殴りたい。
何よりおのゆーの演技と穏やかなボイスが九十九丸のキャラに嵌っていて素晴らしかったし
とどめの「おいで」で転がった。

| 乙女ゲーム | | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

PREV | PAGE-SELECT | NEXT