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花散峪山人考

花散峪山人考花散峪山人考
(2011/11/25)
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以下、感想

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最愛の女性を殺された伊波さんの復讐譚。

復讐モノが好きなのでやってみたのですが、
主人公の伊波さんがマジキチすぎていまいち入り込めなかった。
と言うのも、私は復讐者が復讐心と良心の呵責に苛まれ苦悩葛藤する
心理描写を味わうのが好きなので、あそこまでイッちゃってると
どう受け止めて良いのかが分からなくてね。

復讐の炎に身を焦がすあまりに「夏などくたばってしまえ!」と季節を呪ったり
俺は彼女を永遠に失ったのに、なぜ貴様には大事な物があるのだ!と、
相手の文房具に嫉妬と憤怒を感じる伊波さんに、どう感情移入していいのやら…。
(ここだけ抜粋するとただのギャグみたいだ)
何かに付けてヒロイン達をレイプする伊波さんの言動を不愉快に感じた事もあったし
自分が狂っている事を自覚しているのも逆に達が悪いと思ったりしました。

また、入り込めなかった理由の一つと致しましては
希(まれに)氏の独特なテキストが合わなかったこと。
難読な漢字の多さ、仰々しく少し古めかしい文章と
読み辛さが尋常じゃなかった。
きのこ節やハナチラの剣術描写が実に良心的だと思える程に。
(↑私の苦手テキスト)
お好きな方にはこの文章が魅力的なのでしょうが
最初の一行目「見よ。天地間、満たす闇夜中に在りて」で
「あ、これ合わない」と、早々に白旗を振りましたよ。

そんな希節は、かなりくどくて濃いので「地の文」というよりも語り部というか
一人の登場人物のような印象が強くて、主人公と同じぐらいの存在感がありました。
月影先生が梅の里で紅天女を演じた時に太鼓をポンポン叩きながら
語り部と演者もやっていた源造みたいなイメージ(解り難い例え)

好き嫌いが分かれそうな伊波さんでしたが、最後まで狂気を貫き通し
微塵もブレる事がなかったのは素晴らしかったと思います。
仇どころか自分に関わった者全てを巻き込んでいく復讐の姿勢も
あそこまでやってくれたら清々しい。

復讐物が好きならやっても損はないと思いますが、個人的には奨めないかな。
同じ復讐物なら「鬼哭街」、ゲーム以外だと「ガンソード」や
村枝賢一先生の「RED」がオススメです、はい。

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